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コンベヤベルトのファスナーはどれを選べばいい?

適切なメカニカル ベルト ファスナーを選択することは、ベルトのスプライシングにおける最も重要なステップの1つです。適切でないファスナーを使用すると、早期にスプライスが磨耗したり、ベルトとスプライスが壊滅的に破損したりする可能性があり、どちらもコンベヤのダウンタイムの増加と安全性の懸念につながります。

そのため、適切なメカニカル ベルト ファスナーの選択がシステムにとって重要となります。正しいファスナーはダウンタイムを短縮するだけでなく、作業の生産性も向上させます。

それでは、お持ちのベルトでより良く機能するメカニカルファスナーはどれなのか、どうやって判断するのでしょうか?考慮すべき多くの要因がありますが、適切なファスナーの選択は、ベルト定格/張力、ベルト厚、プーリ直径の「ビッグ3」と呼ばれる要素に大きく依存します。

ベルトの定格/張力を調べる

ベルト張力の定格
ベルトやファスナーは、推奨定格を超えて操作しないよう注意する必要があります。

各ベルトにはベルトメーカーの張力定格が付随しています。これはコンベヤ部品の摩擦に勝つために必要な張力の測定値です。この定格で考慮されるコンベヤの構成要素は、搬送される材料の重量、ベルトの角度、アイドラー、スカートボード、およびその他のシステムコンポーネントからの抵抗で構成されます。ベルトの定格は地域によって異なります。

世界の一部地域では、各ベルトの動作強度(安全係数後)で評価され、幅1インチあたりのポンド(P.I.W.)で分類されます。同様に、各メカニカルファスナーもP.I.W.で評価されます。

その他の地域では、ベルトは全体のベルト強度(安全係数前)で評価され、メートルあたりのキロニュートン(kN/m)で分類されます。このため、各メカニカルファスナーもkN/m単位の定格となっています。

ベルトをキロニュートンかポンドのどちらで評価するかに関わらず、ベルトとファスナーの両方がその性能の範囲内で動作することが重要で、そうでなければスプライスの早期の故障をまねきます。

コンベヤベルト厚の正しい判断方法

コンベヤのベルト厚を判断することは、とても単純なことのように見えます。ベルトの購入時の厚さがわかっているのですから、測定は3つすべての中で最も簡単ですよね?そうかもしれないし、そうではないかもしれません。ベルトが新品であれば正確な測定値を持っていると確信できますが、そうでない場合はいくつかの要因を考慮する必要があります。

ベルト張力の定格
ベルトカバーを部分的に取り外した後は、毎回ベルト厚を測定してください。

まず、ベルト厚を計算するには、ベルト厚をどの地点でも測定していいわけではありません。鍵は、スプライスが取り付けられるポイントで測定することです。ベルトは走行中、プーリ、アイドラー、ラギング、搬送中の物品など、さまざまなアイテムと接触します。このようにアイテムと接触することで、ベルトの上部カバーと下部カバーの両方が磨耗します。ベルトは通常、均等に磨耗しないので、スプライスを配置する箇所のベルト厚を知ることが重要なのはこのためです。

厚さを判断する次のステップは、ベルトをスカイビングするかどうかです。ベルトをスカイビングしてベルトの上部カバーを一部取り除くと、ファスナーをベルト内に埋めることができます。これにより、ベルトの強度に影響することなく、コンベヤの他の部品との相互作用が向上します。上部カバーが少なくとも3/16インチ(4.5 mm)ある場合は、ベルトのスカイビングが推奨されています。スカイブ深さは1/16インチ(1.5 mm)から3/8インチ(10 mm)の範囲が可能ですが、平均のスカイブは1/8インチ(3 mm)であり、これはファスナーの厚さに対応しています。ベルト厚を判断するときは、必ずこの深さを念頭に置いてください。ベルトを測定してから、スカイビングする予定のベルトの量を差し引く必要があるからです。

ファスナーはそれぞれ異なる範囲のベルト厚に対応するよう設計されており、その範囲に適したファスナーを選択することが重要です。これが行われない場合、ベルトの早期磨耗とスプライスの故障がシステムにとって現実の可能性となってしまいます。

選択におけるプーリ直径の影響

ファスナーを選択する際に考慮するべき最後の要素は、プーリ直径です。ここで問われるのは、どのプーリか?です。さて、ベルトラップが少なくとも90度であるシステム上のすべてのプーリ直径をメモ取りすることから始めましょう。ラップが90度以上の最小のプーリーを選択します。自浄式のウィング タイプ プーリの場合は、直径寸法の因数を25%大きくします。

プーリ直径
ご使用のドライブで最小のプーリ直径を測定します。

プーリ直径は、2つの異なるタイプのファスナー(ソリッドプレートとヒンジ式)のどちらにするか決める上で不可欠な部分です。たとえば、ヒンジ式のファスナーはシステム内のより急なターンを曲がる能力があるため、プーリ直径が小さい場合に人気があります。どちらのスタイルもベルトとプーリに適している場合は、耐久期間の長さとシフトを予防する点で、ソリッドプレートスタイルが好まれます。ヒンジ式ファスナーは、小径のプーリ、ポータブルコンベヤ、およびベルト長さを調整できる場合に適しています。

計算機を使って

上記のようなすべての要素を考慮すると、システムに適したファスナーを見つけるために必要なすべての情報が手に入ります。Flexcoウェブサイトのメカニカル ベルト ファスナー システムのページでは、すべての計算をプラグインすると、正しいスタイルのファスナーを選ぶことができます。そこからは「選択のヘルプ」ツールを使用すると、ニーズに合わせて選択肢を絞り込むことができます。

適切なファスナーを選択したかどうかわからない場合は、お近くのFlexcoエキスパートによる診断をスケジュールするようお勧めします。チームFlexcoのメンバーがあなたの施設に出向いてシステムを診断し、オペレーションの生産性を最適化するための推奨事項をお伝えします。お申込みはこちらをクリックしてください。

著者:ラス・ハインツ、トレーニングおよびテクニカルスペシャリスト

ラス・ハインツは、1995年のFlexcoへ入社し、トレーニングおよびテクニカルスペシャリストとなるまで、社内で様々な業務を担当していました。この中で、ハインツ氏は施設内および現場試験を通じて当社の製品の効率に重点を置いています。ハインツ氏は、Flexco従業員、販売店、顧客に対して、対面式やハンズオン、室内または現場でのトレーニングを定期的に実施しています。