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荷重ポイント前の課題への対処:これは荷重ゾーンの課題に対する答えになり得るのでしょうか?

荷重ポイントにおけるミストラッキング、漏出、早すぎる摩耗の問題を解決したいとお考えですか?必ずお役に立つヒントをいくつかご紹介します。

荷重ポイントが適切に設定されていない場合、性能が低下し漏出や器具への損傷につながる可能性があります。しかし、荷重ポイントでの漏出や器具への損傷は回避できます。荷重ポイントでベルトコンベヤを評価し最適化すると、ベルトコンベヤシステムとその生産性に驚くほどの効果が表れます。

荷重ポイントを評価する際、荷重ポイントの後の領域を確認することから始めるのが得策です。例えば、荷重ポイントでの漏出の主な原因の1つは、実際には積載前のコンベヤベルトのトラッキング不良によるものです。

ミストラッキングと漏出

ミストラッキングは費用がかかり、また時には危険性をはらむ問題となる場合があります。早期に発見して修正すれば、ミストラックしたコンベヤベルトがコンベヤにダメージを与えることはほとんどありません。しかし、放置すれば、さまざまなダメージを引き起こす可能性があります。

常に構造物に当たるコンベヤベルトは、構造物に損傷を与え、ベルトのエッジを擦ってしまいます。極端な場合には、ベルト幅が数インチも擦り減って、運搬できる搬送物の量が減ります。コンベヤベルトのミストラックが大きくなると、上部の搬送物が周囲に漏出し、安全性を損なうこともあります。

MSHA(米国鉱山安全健康管理局)は構造物に対するベルトの摩擦が火災につながる危険性を考慮しています。これは、世界中の鉱山安全組織が危険性を認める問題であり、MSHAが地下炭鉱に対し違反通知を発行する可能性があります。

多くの場合、荷重ポイントは後部プーリの近くにあります。積載前にコンベヤベルトをセンタリングすることが重要であるため、コンベヤベルトトラッカーまたはトレーナー装置をどこに配置するかという問題が生じます。簡単な解決方法は、後部プーリのやや上流にリターンサイドベルトトレーナーを取り付けることです。通常、コンベヤベルトが後部プーリを回るときにセンタリングされると、コンベヤベルトは荷重ゾーンの中央に配置されます。

コンベヤベルトのミストラッキングは、簡単に修正でき、収益に大きな影響を与える共通の問題です。ここにコンベヤベルトの軌道を維持する方法について書かれた別のブログがあります。

状態の良くない荷重ポイントが直ちに引き起こす事態としては、ベルトのリターンフライトに材料が漏出することが挙げられます。これは、コンベヤベルトの寿命と健常性に重大な悪影響を及ぼします。ウィングおよびラッププーリは、落ちた材料が滑ることを可能にするスペースを与え、ベルトおよびプーリの両方に対する損傷を防止するために使用されますが、それでもベルトやプーリに大きな材料の塊が引っかかり、損傷が起き不均一になる可能性があります。

クラウンとフラットプーリの場合、漏出した材料に対する保護がないため、プーリ、ラギング、ベルトが損傷する恐れがあります。プーリの前にベルトコンベヤプラウを設置すると、ベルトから材料が取り除かれ、コンベヤベルトの漏出による損傷を防ぐことができます。この場合、斜めのプラウ(すべての材料が片側に排除される)とV型プラウ(材料が両側が除去される)の両方が有用です。

トランジション距離と早すぎる摩耗

トランジション距離も荷重ポイントへ影響を与えます。トランジション距離は、プーリを出る際の平坦な形状から材料を運ぶのに使用される谷型のトラフ形状に変形するために使用されるコンベヤベルトの長さを示します。スペースを節約するためトランジション距離を犠牲することがよくありますが、これは、コンベヤベルトの早すぎる摩耗、プーリラギングの早すぎる摩耗、コンベヤローラーの破損、ベルト芯体の損傷によるコンベヤベルトカッピングなどの多くの問題を引き起こす可能性があります。

このため、CEMA(コンベヤ装置製造業者協会)は、トラフ角度、コンベヤベルトの張力、およびベルト芯体の構造に応じて、ベルト幅の最大4倍のトランジッション距離を推奨しています。35度のトラフ型織布ベルトについての従来的な見積もりとしては、少なくともその幅の1.6倍をトランジッション距離として取ることです。

荷重ゾーン前の課題への対処

コンベヤのどの部分においても、その箇所が順調に動作するかどうかはシステムの複数領域に依存しています。このことから、運用に際しては、システム全体を評価することが有益です。システムの簡単な変更で、効率と生産性が向上し、コストを削減するための複雑な計算に費やす時間を短縮することができます。

著者:プロダクトマネジャー、ケビン フェイルズ氏

彼は、ベルトコンベヤ製品 (BCP) ラインを管理し、製品開発とエンジニアリングを、新製品のコンセプトと既存製品の市場要件についてのガイダンスと共に提供しています。また、彼はBCPラインをサポートする技術および販促パンフレットの製作も率いています。フェイルズ氏は、グランドバレー州立大学をマーケティング学士号で卒業し、現在はウェスタンミシガン大学で経営学修士号の取得を目指しています。

公開日

October 12, 2018

製品グループ

  • ベルトクリーニングシステム
  • ベルトポジショナー、トラッカーおよびトレーナー