2018年6月19日
清潔なベルトを維持することは、コンベヤ作業の全体的な効率、収益性、そして安全において最も重要な要素の1つです。それにもかかわらず、適切なベルトクリーニングシステムの使用は、業界全体においていまだに広く見過ごされています。
コンベヤベルト クリーナーの種類は、業界や施設のニーズに応じてたくさんあります。プレクリーナーは、ベルトがヘッドプーリの上部を通過する箇所で働き、キャリーバックの大部分を取り除くように設計されています。セカンダリ クリーナーは、ラインの下方に配置され、追加のクリーニングを提供します。自家製のクリーナーを配置しているオペレーションがありますが、それらは大抵効果がありません。コンベヤシステムがキャリーバックに対処できない状態となり、製品の損失、追加の労働時間、ダウンタイム、安全リスクの増加、そしてベルトと他のシステムコンポーネントの磨耗を招きます。
適切に取り付けられた専用のコンベヤベルト クリーナーについて知るために、その影響を数字で見てみましょう。
90%
満遍なくクリーニングされ、適切に維持されているコンベヤベルトに期待される使用可能性です。一貫した稼働時間を維持することは、どのオペレーションにおいても第一の目標であり、ベルト クリーナーを使用する最大の利点です。
50%
インドの石炭処理施設に関する広範な研究によると、専用クリーナーを使用するベルトは、クリーナーを使用しないベルトの半分しかメンテナンスを必要としませんでした。
150%
同じ研究で、ベルト クリーナーとベルトの寿命に相関があり、専用クリーナーを使う施設のベルトはそうでないベルトよりも150％長持ちしたことがわかりました。ベルトの寿命が短くなるのは、ベルト、スプライス、およびアイドラーの過度な、かつ早期の磨耗の結果で、これは適切なクリーナーを使用しないベルトによって生まれるキャリーバックによるものです。
2%
ベルトが清潔で良い状態に維持されているオペレーションにおいて、機械的または電気的な不具合で予期せぬ停止が起きる割合は2％未満です。
10分の4
コンベヤに関連する事故の39％が、効果的なクリーニングソリューションを利用していないコンベヤに落ちた材料をクリーニングする、またはシャベルですくう作業に関連して起きています。手作業のクリーニングに必要な作業時間とダウンタイムを削減することに加えて、ベルト クリーナーによりオペレーション全体の安全性を向上することができます。
60%
Flexcoがスナックフードメーカーでプレクリーナーを採用すると、キャリーバックを制限することができ、以前使われていた自家製のクリーナーと比べてスクラップの損失を60％削減することができました。
コンベヤベルトの最良の保護とオペレーションの効率のためには、ほとんどの用途でプレクリーナーと1個以上のセカンダリ クリーナーを要します。
プレクリーナーは材料が流れる下で、ベルト幅よりも常に狭いブレードとともにヘッドプーリに取り付けられます。プレクリーナーは適切に取り付けられていれば、初期のキャリーバックの80％をクリーニングできます。プレクリーナーを補完するセカンダリ クリーナーは、最大90％のクリーニング効率で粘着性の微粉を取り除き、最終段階のクリーニング作業を行います。これらのクリーナーは一般的にベルトがヘッドプーリを過ぎてすぐの、ブレードがベルト幅かそれよりも広くなっているベルト ラインのどこにでも取り付けられます。
コンベヤのオペレーターはベルト クリーナーの取付けを検討するうえで考慮すべき幅広い要素とモデルの種類をわかっています。Flexcoの専門家にご相談いただければ、お客様のニーズに合ったベルトクリーナーを適切に選択し、設置し、維持するためのお役に立てます。クリーニング材を使用しないことによる作業効率、収益性、安全性へのリスクの可能性をすべて考慮すると、専用ベルトクリーナーを正しく使用することが、コンベヤオペレーターにとって最優先事項であることがよくわかります。
執筆者：ケヴィン・フェイルズ、プロダクトマネージャー
フェイルズ氏は、ベルトコンベヤ製品（BCP）ラインを管理し、製品開発とエンジニアリングを、新製品のコンセプトと既存製品の市場要件についてのガイダンスと共に提供しています。また、彼はBCPラインをサポートする技術および販促パンフレットの製作も率いています。フェイルズ氏は、グランドバレー州立大学をマーケティング学士号で卒業し、現在はウェスタンミシガン大学で経営学修士号の取得を目指しています。