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食品加工業における衛生-ベルトのスプライスにおける最善措置

食品及び飲料の加工業者は今日、これまで以上に困惑するほどの業務上の圧力や安全性に関する規制に直面しています。こうした規制の1つが米国食品安全強化法(Food Safety Modernization Act、FSMA)です。この法律は衛生に関する事項を優先度リストの最上位に据えています。 

衛生はお客様の製造業務や採算性に影響を及ぼす可能性があります。また、食品及び飲料加工業者は、食品の安全性に関する規制に準拠する必要がある一方で、効率よく業務を進め、かつ利益の改善を行うといった非常に強い市場圧力の影響を依然として受けています。 

こうした圧力があるにも関わらず、食品加工業務は混入リスクを最低限に抑えながら生産目標を達成するという、今までと同じ点に注力し続けています。交差汚染が発生した結果、お客様の会社、顧客、そしてブランドに被害が及ぶ可能性もあります。衛生管理が適切に実施された場合、その成果として、製品の安全性や品質が高さだけではなく、製造にかかる稼働時間が改善されます。

通常の食品製造ラインでは、未加工の原料と加工済みの製品がベルトコンベヤシステムにより運搬されています。コンベヤベルトシステムで混入が発生する可能性があるため、食品加工業者は手順が安全で衛生的、かつ適切であるかに十分注意する必要があります。 

混入リスク

スプライス及びプレスを冷却する従来実施してきた方法には、冷却材として水を使用する方法も含まれています。水は極めて高い伝導特性を有し、熱を吸収する高い能力を持っているため、温度を低下させるには良好な選択肢の1つです。しかしながら、食品製造用として使用する場合、水を入れるコンテナ内に細菌が内在する恐れがあり、そのことが懸念材料となっています。これが原因となり、ホースやタンクの水中に細菌が内在するため、多くの業務で水冷式プレスの使用が禁止されています。業務の中には、作業員の入室を許可する前に施設で厳重な検査を行い、全ての機器を衛生的な状態にすることが求められるものもあります。

お客様がベルトをスプライス加工する際どんな方法を使用したとしても、ベルトのスプライス及びメンテナンスといった仕事を担当する社外のベルト作業員は、交差汚染というリスクの原因となっている可能性があり、また、外部からの混入物に接触しているという可能性があるのです。例えば、このベルト作業員がある日の午前中に食肉製造工場でベルトのスプライスを行い、次いでその日の午後、ベーカリー施設に行く場合を考えてみます。 

安全対策を厳しく行っていたとしても、機器、更には作業用ブーツや安全服を使いまわすことにより、混入が発生する場合があります。ベルトのスプライスを行う際に外部の作業員を使用することにより、作業が全て終了した後にベルトとコンベヤシステム全体を清掃するための時間を費やし、更に施設のダウンタイムが増加することとなります。 

ベルトのスプライスを清潔で安全に行う 

米国食品安全強化法(FSMA)では食品加工の衛生管理に対し、こうした点を推奨してきました。FSMAは2011年より施行され、まず始めに国内の食品供給において、混入や問題の発生を防止しようとする予防措置を加え、食品の安全に対しより積極的なアプローチを行うものとなっています。 

したがって、企業では食品加工における慣例を改善しFSMAを遵守する方法を精査しながら、衛生管理を助け、生産性を改善する積極的な変化を生み出すためにベルトスプライス工程中の混入リスクを除去することが重要となります。 

これは正しい判断です。なぜならコンベヤベルトは食品と直接接触するもの(特に加工面)であり、製造工程の中でも特に重要な部分であるからです。

適正な工具を用い、管理を行う

特にスプライス用に設計された工具は、混入リスクを減らすためには、食品加工施設においては不可欠な存在です。完全一体型であり、持ち運びが可能であり、単独工具の中にベルトのスプライスに不可欠であるシステムを全て含む器具を使用することにより、社外の機器を使用する必要がなくなります。結果として、ベルトのメンテナンスを行う場合、工具を使いまわすことで発生することがある交差汚染の危険を防ぎます。 

加えて、強制空冷式プレスを使用することにより、水源を確保してコンベヤへ水を運搬する必要がなくなり、更にベルトに細菌が持ち込まれる機会が制限されるため、ユーザーはより簡便に機器を使用することができます。完全一体型のスプライス用工具により、お客様はベルトのスプライスを屋内で迅速かつ容易に行うことが可能となります。このことにより、施設内に出入りする外部業者に関連するリスクが取り除かれます。これらの要因の組み合わせに、ダウンタイムを劇的に削減する可能性が含まれています。 

製造会社として、お客様の目的は1分1分を有効に使い、ダウンタイムを削減して生産性を最大化することです。食品及び飲料製造会社にとって、衛生管理は重要かつ恒常的な部分となります。ベルトのスプライスを行うにあたり、適正な工具へ投資することで、お客様の施設における衛生工程の管理が可能となり、安全な製品を生産しているかどうかや、お客様の会社自体が米国食品医薬品局(Food and Drug Administration、FDA)及び米国農務省(United States Department of Agriculture、USDA)食品安全法に完全に準拠しているかを確認することができます。更に、業務の乱れを削減することも可能です。ベルトのスプライス工程がスマートかつ清潔であることで、お客様の業務に非常に良い影響が期待できます。 

執筆者:ミシェル グレイブス、Novitoolプロダクトマネージャー

グレイブス氏は、グローバルビジネス、マーケティングプラン、テクニカルサポート及び、Novitool® 製品ラインのための軽搬送ベルト市場に関連する活動(新製品開発、市場分析、グローバル戦略)を包括的に管理しています。グレイブス氏は、アルビオンカレッジを卒業し、グランドバレー州立大学で修士号を取得しました。

公開日

September 21, 2018

製品グループ

  • エンドレススプライス加工システム

業界

  • 食品加工業

問題

  • ダウンタイム
  • 衛生