最近投稿したブログ記事の中でタングステンカーバイド ブレードがベルトクリーナーに使用されている理由についてお伝えした際、読者からの次の質問は「それで、ウレタン ブレードは？」だろうと感じていましたが、まさにそうでした。今回はこれがテーマです！ウレタン ブレードとは何か、ウレタン ブレードをいつベルトクリーナーに使用するか、適切な方法を選ぶ方法について、ご覧ください。この中で、市場に出回っている一般的なウレタン ブレードの性能について、独立研究所の試験結果を公開します。
ポリウレタン、またはウレタンは2種類の化合物を結合させたものです。第二次世界大戦初頭、天然ゴムの代わりとして最初に開発されました。ウレタン処方の成分材料を変更し、製品のデュロメータまたは硬度を変えることで、ウレタンはコンベヤベルト クリーナー ブレードの素材の選択肢の1つとなりました。
すべてのウレタン ブレードは同じなのか？
もちろん違います！原材料の種類と「注入」、または化合物の生成方法など、すべてがブレードの効果に影響します。
注入の際の誤差、例えば誤った混合率、モールドから出る汚染物質、湿気、およびプロセス温度など、すべての要素がウレタンの品質に影響し、ブレードの特性にはそのウレタンからのものが反映されます。
独自の処方によりFlexcoは最適なデュロメータ硬度を備えたウレタンを使用して、効果的なクリーニングや、ベルト スプライスとの互換性を保ちながら、要求される用途であっても大幅に耐用年数を伸ばす耐摩耗性を提供します。
また独立試験では、ウレタン処方は特に優れた耐摩耗性によって他の処方に比べて耐用年数を25%から35%伸ばすことを示しました。
ウレタン ブレードで確認すべき点は何でしょう？
ウレタン ブレードを選択する時、4つの点でブレードを確認することをお勧めします。
- クラス最高のクリーニング効率。最適な均衡を保つ場合、ウレタン ブレードは優れたクリーニング効率を提供しつつ、依然としてタングステン ブレードよりも少し簡単です。
- 高価値。ウレタン ブレードは、より経済的なブレードの選択肢です。それでも、耐用期間コストと初期コストを比較した場合、高い価値をもたらすブレードを選択することは依然として重要です。
- 互換性。ウレタンは、コンベヤベルトで使用されているメカニカル スプライスと高い互換性があります。稼働中にメカニカル スプライスに遭遇しても、ウレタン ブレードならば大丈夫です。スプライスは損傷を受けず、ブレードによる効率的なクリーニング性能を提供します。
- 万能性。高温、耐薬品性、水分除去など、特定の処方を必要とする用途が数多くあります。お客様の用途に合った、適切なウレタン ブレードを選択するようにしましょう。
ウレタン ブレードを使用できる場所
ウレタン ブレードは、様々な用途や業界で使用できます。ウレタンがご自身の用途に最適かどうかをお考えであれば、次のような場面でウレタン ブレードを使用することをご検討ください：
- ベルトがメカニカル ファスナーである場合。メカニカル ファスナー ベルトはウレタン ブレードにとって理想的な用途であり、メカニカル スプライスとの互換性を提供します。ウレタン ブレードは、スプライス上を滑り、スプライスを守るために必要に応じてそれ自身を犠牲にして、クリーニングの妨害を最小限に抑えます。注記：Flexcoタングステンカーバイド C-ティップ ブレードは、メカニカル ファスナー ベルトで使用できます。詳細はこちら。
- 摩耗性が高い素材での使用の場合。ウレタン ブレードは、長い耐用年数があるため、ベルトラインで摩耗性素材を運ぶときの良い選択肢です。
- 主要ベルトクリーナーとして。従来、ウレタン ブレードは特にベルトが平坦に保たれ、問題が生じても「たわみ」にくいヘッドプーリ上で主要クリーナー用途で使用されてきました。例えばこのプレクリーナーやこのプレクリーナーは、共に素晴らしい主要クリーナーオプションです。
セカンダリベルトクリーナーとして。ウレタン ブレードはセカンダリ クリーナー用途でも効果的に使用され、特に微粒子の除去に効果的で、クリーニング効率を90%まで高めます。例えばこのセカンダリベルトクリーナーは、この砂や砂利プラントでの実例のように優れたクリーニング効率を発揮し、メンテナンス所要時間を削減します。
高性能ポリウレタン ブレード
高性能ポリウレタン ブレードの製造は、思ったほど簡単ではありません。当社技術チームの大規模研究所とフィールドテストにより、複数の性質を特定し、ポリウレタン ブレードが現実の用途でどれほど優れているか決定づけました。
DIN摩耗：DIN摩耗試験は、ウレタン処方の摩耗速度を決定するために使用できます。DIN試験後のほとんど素材損失のないブレード サンプルは低い値を示し、長い想定耐用年数を示しています。この研究所試験はブレードの寿命を予測する唯一のファクターではなく、稼働中に期待することの重要な指標でもあります。デュロメータ、張力、伸張などの他のファクターも、この役割を果たします。
最高品質のブレードを市場に提供するための現在継続中の研究および目標として、当社のチームでは米国および世界中のウレタン ブレード製造業者10社のDIN摩耗を比較しました。これらの研究試験は、Akron Development研究所により認証された、独立して運営されているFlexco研究所によって実施されました。
右の表によると、試験の間、Flexco製のウレタン素材の摩耗が最も少ないことがわかります。つまり、Flexcoウレタン ブレード処方を使用することで、市場に出回っている他のウレタン オプションと比較してより長い耐用年数が期待できることを意味します。メンテナンスの削減と長い寿命、魅力的でしょう？
長い寿命について
ベルトクリーナーが導入され、正しく張力が調整されている場合、ブレードに期待される寿命全体に寄与するいくつかの要因があります。ウレタンの品質は、重要な要因の1つです。先のDIN摩耗試験結果で指摘したように、すべてのウレタンは同じように作成されていません。もう1つの重要な要因は、使用可能なウレタンの量と、ブレードがどのようにベルトに接触するかです。
すべての要素を分析することで、Flexco’s ConShear™ ブレードと業界内の競合製品との比較による相対期待寿命の予測ができます。右の表によると、期待寿命は時間として測定されるわけではなく、他のサンプルとの相対割合として示されます。優れた耐摩耗性とブレードボリューム、特許取得の切子面型ブレードとの組み合わせにより、業界最高の期待寿命を示しています。
ウレタン ブレードの種類
Flexco製のポリウレタン ブレードは当社のミシガン州グランドラピッズ施設で製造されています。当社のポリウレタンは、幅広い用途への最高のソリューションを突き止めるため、100種類以上の処方試験を経て開発されました。
標準の紫色処方は、ほとんどの標準的な用途に適していることが数年に渡って証明されていますが、砕石、石炭、鉄鉱石、銅、およびその他の用途には適しません。
黄色の高温処方は、クリンカー、セメント、アスファルト、コークスなどの275F/135Cまでの高温用途に対応します。高いデュロメータ硬度により、総トン数の大きな、あるいは重量のある、湿っていたりあるいは泥のような用途で性能を向上させています。
赤い超高温処方は、耐熱性を400F/200Cまでもう一段階向上させています。超高温用途であるクリンカー、コークスなどに適しています。また、これは空のベルトを長期間回し、摩擦熱を発生させるような用途でも使用できます。
青のFRAS（耐火帯電防止）処方は、特に爆発性の高い環境での使用のために設計され、当社のATEX認定クリーナー アセンブリで使用されています。
最後に、白の処方は耐薬品性でFDA承認素材であり、発酵副産物や砂糖などの加工済み食品などの用途に適しています。これらすべての処方は、個々の用途に合わせて様々な形式で使用できます。
ベルトクリーナーの重要性の向上
ダウンタイムを最小限に抑え、投資に対する回収を増やすために、ベルトクリーナー性能を向上させ続けることが私たちにとって重要です。Flexcoベースの試験研究所である独立試験研究所を使用して、コンベヤシステムを内部的に制御し、また最も重要なことに、現場での検証結果によって当社が開発したクリーニング性能とブレード寿命の向上による進化を実証しています。ご質問があれば、ぜひお聞かせください！当社のソーシャルメディア アカウントを通じてお問い合わせください。このページの下にあるアイコンをクリックしてご連絡ください。
著者：プロダクトマネジャー、ケビン・フェイルズ
彼は、ベルトコンベヤ製品 (BCP) ラインを管理し、製品開発とエンジニアリングを、新製品のコンセプトと既存製品の市場要件についてのガイダンスと共に提供しています。また、彼はBCPラインをサポートする技術および販促パンフレットの製作も率いています。フェイルズ氏は、グランドバレー州立大学をマーケティング学士号で卒業し、現在はウェスタンミシガン大学で経営学修士号の取得を目指しています。