業界
砕石
用途
主要な破砕機の排出コンベヤ
製品
Flex-Lag® セラミック プーリ ラギング
目的
コンベヤベルトの滑りを原因とするダウンタイムの解決
コンベヤの詳細
ベルト:幅 6 フィート 7 インチ(2 メートル)、厚さ 3/4 インチ(19 ミリメートル)、繊維構造を覆う
3/8 インチ × 1/4 インチ(9×5 ミリメートル)のラバートップ / ボトムカバー付き
駆動プーリ径:32 フィート 7/16 インチ(824 ミリメートル)
ベルト長さ:エンドプーリの中心間が 246 フィート(75 メートル)
構成:開始部分は水平、上方向に7度曲がっており、31 フィート 2 インチ(9.5 メートル)かけて移送部分に上がっている。トラフ角度は 45 度。
標準積載量:9 インチ(225 ミリメートル)に破砕された花崗岩を1時間あたり 1,800 トン積載。
標準速度:4 フィート 3 インチ(1.3 メートル)/秒。
問題
破砕機やベルトコンベヤは閉鎖された建物の中にありますが、海沿いで 1,640 フィート(500 メートル)の標高がある山地という立地では、しばしば雲に覆われることがあり、全てのものが濡れた状態となってしまいます。そして冬には氷に覆われます。ドラム上へ細粒を投入することは時に役立ちますが、ある一定時間を過ぎると、ベルトを汚すだけとなり、より滑り易い状態にしてしまいます。最悪の場合、細粒は何の役にもたたず、シフト全体を最大値まで稼働しても生産量は単純減少しました。様々な種類のゴムラギングを長年試してみましたが役に立たず、重錘式テークアップに約 3 トン加重することでベルト張力が増し、結果滑りの防止に問題が発生し、リターンローラー上の摩耗が早く進行してしまいました。
解決策:
良質なアルミナセラミック製であり、3/4 フィート(19 ミリメートル)平方のタイルで駆動プーリの表面を覆った、Flex-Lag® セラミック プーリ ラギングを導入しました。これは、ドラム表面上へ型取りされた不燃性ゴムの背面を接着したものです。他のセラミックラギングは元々摩耗を最小化する目的から平坦で滑らかな表面であった一方、Flex-Lag のタイルについては、ボトムカバーが時間がたつと共により硬く、滑らかになるものの、他のものと同様最大限滑りを防止するよう、ベルト底面に埋め込まれた小さな出っ張りにより盛り上がるような加工が施されています。こうした理由から Flex-Lag が選ばれました。
結果:
駆動部分に Flex-Lag を使用したことで、稼働状態としては最低である凍った状況のもとでも排出コンベヤの運転が確実に行われ、軽微な滑り現象が起こったとしても、同じライン上にある第 2 コンベヤが排出コンベヤと連動することはなくなりました。ベルトについては、均一の幅と厚みを持つスチールコード構造が、エンドプーリの中心間で水平距離が 761 フィート(232 メートル)にわたり広がっています。また、直径が 47 フィート 1/2 インチ(1,200 ミリメートル)である駆動ドラム上に Flex-Lag を導入しました。これら2つの重要なコンベヤで効果があることが証明されたため、Flex-Lag は工場内で回収や混合を行う他の重要なコンベヤや、天候に左右されずに石を船舶へ運搬しつづける積荷システムでも採用されることになりました。また、より小さなモーターや駆動ドラムを使用することが可能となったり、緩衝器が不要になったことによる経費削減が実現した場合もありました。